人による翻訳でも、AI翻訳(機械翻訳・自動翻訳)でも、翻訳前にそのプロジェクトの「用語集」を作成することは重要です。
あらかじめ用語や訳語の方針をそろえておくことで、訳文の品質は大きく向上します。
この記事では、普段オールインワンAI言語サービス「KORREPET(コレペット)」を使って翻訳や翻訳チェックをしているブログ担当が、実務の中で感じている「用語集作成のすすめ」をご紹介します。

人の翻訳で用語集が必要な理由
人による翻訳でも、翻訳を始める前に用語集を作成しておくことは大切です。
クライアントから用語集が共有される場合もありますが、そのプロジェクトで頻出する用語まで、必ずしもすべて整理されているとは限りません。
本来であれば、翻訳に入る前に文書全体の傾向を見て、頻出用語を把握し、その仮訳を整理しておけるのが理想です。
そうした準備を通して文書全体の流れが見えてくると、各文を単独で処理するのではなく、その文が文書の中でどのような役割を担っているのかを意識しながら訳しやすくなります。
(この全体理解が深まる感覚は、翻訳作業の楽しさにもつながると思っています!)
また、最初に頻出用語に対する仮訳を用語集としてまとめておけば、同じ用語に対する訳語のぶれを防ぎやすくなります。文書全体に統一感が出るため、読みやすく、完成度の高い翻訳文につながります。
AI翻訳で用語集が必要な理由
AI翻訳(機械翻訳・自動翻訳)でも、翻訳にかける前に用語集を作成しておくことは大切です。
ニューラル機械翻訳や生成AIによる翻訳は、一文ずつ見ると自然でよくできているように見えることが多い一方で、文書全体を通した用語の統一はあまり得意ではありません。
特に、同じ原語に対して複数の訳し方が考えられる用語や、業界・企業ごとに好まれる訳語がある用語では、AIや機械翻訳(MT)が文脈に応じて少しずつ異なる表現を出してしまうことがあります。
その結果、AI翻訳(機械翻訳・自動翻訳)では、一つひとつの訳文はそれらしく見えても、文書全体で読むと表現に揺れが出て、読みづらさにつながることがあります。
そこで効果的なのが、事前に用語集を用意してAIに読み込ませることです。
頻出用語と採用したい訳語をあらかじめ示しておくことで、AIやMTもその方針に沿って訳しやすくなり、用語の統一という面で品質を上げやすくなります。
ただし、用語集作成は手間がかかるものだった
用語集の重要性は以前から知られていましたが、実際に作成するとなると手間がかかるのが難点でした。
生成AIが普及する前にも、用語抽出を支援するツールは存在していました。
ただ、抽出から整理、確認までには一定の作業負担があり、限られた予算や時間のなかで、毎回の翻訳で無理なく取り入れるのは簡単ではありませんでした。
生成AIを使って用語集作成を手軽に
現在では、生成AIを使うことで、用語集の作成は以前よりずっと手軽になりました。
頻出用語の抽出や仮訳の整理を効率よく進めやすくなり、これまで負担になりがちだった準備工程も、実務の中で取り入れやすくなっています。
オールインワンAI言語サービス「KORREPET(コレペット)」では、直感的に操作できる「マイ用語集管理」画面の「マイ用語集作成」から、こうした作業をまとめて進められます。

原文から頻出用語を抽出できるだけでなく、抽出した用語ごとにAI翻訳の仮訳候補を表示し、必要に応じてリライトしながら訳語を整理できます。
また、クライアントから共有された用語集の内容も反映できるため、既存の方針を踏まえたうえで、プロジェクトに合った用語集を作成しやすくなります。翻訳前の準備だけでなく、頻出用語と採用訳語の一覧表という、翻訳後のチェック段階用の用語集も作成できます。
さらに、作成した用語集がクライアントの用語集に準拠できているかを確認する品質チェックも可能です。用語集作成画面にはチャット欄もあり、AIと壁打ちしながら候補を比較し、最適な訳語を選んでいくこともできます。
生成AIを活用すれば、用語集づくりは「大切だけれど大変な作業」から、「実務で取り入れやすく、品質を底上げしてくれる欠かせない準備」へと変わっていきます。
翻訳という作業において、AI活用が一次訳の生成だけではもったいない。
この記事をきっかけに、AIを使って、もっと用語集を作成してみようと思っていただけたら幸いです。
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